床屋 パーマ屋 違い

こんにちは!
訪問美容師の佐藤圭哉です。
僕は訪問美容師と名乗っているだけあって美容師で、いわゆるパーマ屋さんです。
パーマ屋さんは美容師さん、床屋さんは理容師さん、と呼びますよね。
訪問美容をする時に訪問理美容と同じくくりにされています。
何も問題が無いですが、
「床屋さんとパーマ屋さんは何が違うの?」
と聞かれる事がありますので、今回は簡単ですがそれについて答えていきます。

法律で定められていました
美容師と理容師の違いは昔からある論争だという方もいます。
その理由は、昭和53年位まで遡ります。
ベビーブームで、日本も好景気で理容師さんも美容師さんも頭髪をカットする事は同じ職業のせいかお客様の取り合いがよく行われていたようです。
厚生労働省は、これを解決するために規定を定めました。
「理容師は女性の頭にパーマをかけてはいけない。」
「美容師は男性の頭をカットしてはいけない。」
その後、平成27年に美容師法と理容師法が改正され、美容師と理容師のそれぞれが施術できる内容が緩和されました。
理容師の規定で、美容師がカミソリを使う顔そりをメイクの一部だと認められたと事があり、美容師でも顔そりが法律上出来るようになりました。
理容師の方でもパーマやヘアカラーが法律上認められるようになりました。
しかし、理容師の規定では、まつエクなどはメイクの一環だと定められて理容師免許があっても出来ません。

技術力?現場での違いは?
では、理容師さんも美容師さんも同じような事が出来て何が違うの?
僕は美容師で働いていている事を前提に、美容師目線からみた感想を記載します。
技術では?
理容師さんは再現性はとても高いです。
美容師さんはオリジナリティがとても高いです。
この違いは男性のお客様のカウンセリングの違いとも言えます。
男性は「いつも通り」「この写真と同じに」と言う事がとても多く、いつも通り・写真と同じにスタイルにと・・、自分のスタイルを崩したく無い方が多いです。
逆に女性は「いつも通り」「この写真と同じに」と言っても、自分に合うようにして欲しいという願望があり、いつも通りで写真と同じに・・でも、いつもと違った感じで写真と同じような感じなのに、私に合うように違った感じにして欲しいと、複雑な欲求があります。
これに反映してか、少しマニアックな事を言いますと、男性の技術者はカットの手順をマニュアルを大事にしていくような傾向で、女性の技術者は自分の感覚を大事にしていくような傾向です。

現場での違いは?
僕は美容師でして、修業時代によく研修・カット講習会・カットコンテストなど多く参加して理容師さんと会う機会が多かったです。
その中で理容師さんは、とても勉強家の方が多かったです。
美容師のカット講習会なのに、理容師さんが真剣に受けているのを見て、よく刺激されました。
そう、現場では理容師さんの勉強家でしっかりしていつも通り同じにしていく技術と顔そりがとても役に立っています。
美容師さんは、女性のお客様が多かったせいか、ホスピタリティに溢れた優しい接客や介護的な柔軟性に富んだ仕事が目立ちます。

最後に
最後に、
「理容師さんも美容師さんも人による。」
これが僕が今までの見てきた知識と経験での意見です。
美容師さんでも床屋さんの刈り上げや顔そりなど感心しながら、一生懸命に見ながら教えてもらっている方もいますし、馬鹿にしてマイペースでやっていく方もいます。
理容師さんでも前述の通り、美容師のカット講習会に参加したりメイクの勉強している方もいます。
美容師が良い、理容師さんが好き、でもなく、その人に合わせた技術や接客が出来るのが一番良い事だと思います。
今回書いていて、葛飾区で訪問美容師として、今まで以上に理容師さんと関わる事が多かったせいか、中立的に見えて書かせて頂いた気がします。
出張カット・訪問理美容師の目線で書いていた部分も多かったかもしれませんが、理容師さん(床屋)・美容師さん(パーマ屋)の違いを簡単ですが書かせて頂きありがとうございました。
出張カット・訪問美容専門『あの美容師さん』
代表 佐藤圭哉