認知症・車椅子・寝たきりのお客様の方が多い訪問美容。だから安心です。

こんにちは!
訪問美容師の佐藤圭哉です。
主に葛飾区を中心に出張カット・訪問理美容師のサービス活動をしています。
出張カット・訪問理美容師のサービスは電話で予約をお取りします。
その時に、「認知症なんですが・・。」「車椅子でもカット出来ますか?」「寝たきりなんだけど・・。」
など、不安に思っているお客様の声をお聞きします。
そこで、今回は大丈夫ですよ!とカット出来ます!という内容で書かせて頂きますので宜しくお願い致します。
記事の内容については、あくまでも僕の個人的な経験や感想などですので、何か違う、そこはおかしい、などあるかもしれませんがご了承頂ければ幸いです。

訪問美容のお客様
まず最初に、前提として書かせて頂きますが、訪問美容のお客様は基本的に
「65歳以上で健康上の理由でお店に行けなくなった方」
「健康上の理由でお店に行けなくなった方」
が対象になって、この該当している高齢者のお客様が圧倒的に多いです。
美容師法などの法律で他にも対象のお客様がいますが、今回は内容と違いますので割愛させて頂きます。
即ち、健康上の理由でお店に行けなくなった方ですので、年齢と共に高齢化や更年期、病気や怪我、などで出張カット・訪問理美容師のサービスを頼まざるえないお客様が殆どです。
*注 訪問理美容とは、訪問してカットする理容師と美容師の事です。僕は、美容師なので「訪問美容師」という事で「訪問美容」として記事を書いていますが、訪問理美容と同じに思って頂いても今回の記事は差し障りはありません。
だからこそ、ご自分、ご家族が病気や怪我などで訪問美容を頼む事はいけないことではありませんのでご安心して欲しいです。

認知症
認知症というのは、昔は「ボケ」「痴呆症」と呼ばれていましたが、少し前にその単語は差別用語や侮蔑用語になりましたので使わないようにしています。
認知症とは、そもそも脳細胞の死滅や活動・働きの低下により生活する上で支障をきたす状態です。
認知症は物忘れというイメージが定着していますが、記憶の低下や消失だけではなく理解力や判断力、対応力などにも大きく影響を及ぼします。
訪問美容でも、認知症のお客様に「眼鏡」「お財布」「お金」などを盗まれたという被害妄想も大きくなっている方もいますので、認知症のお客様には美容師一人とマンツーマンで対応しないようにしています。
認知症でも元気な時は、カットをするのを嫌がり暴れたりするお客様もいます。
そんな時には、一人では対応しきれない場合がありますのでご家族やケアマネージャー・ヘルパーさんと一緒に対応させて頂いています。
訪問美容師は刃物を持っていますので怪我をさせてはいけないのと自分も怪我をしたくないという事で、認知症のお客様には訪問美容師が一人で行ってもご家族やケアマネージャー・ヘルパーさんと一緒にいてくれるようにした方が、お互いのために安心・安全だと思います。
認知症のお客様については、訪問美容師は絶対に無理はさせないと心得ていますので安心して下さい。

車椅子
車椅子でのカットについてです。
車椅子をご利用のお客様は、高齢化のよって足腰が弱くなり立てなく歩けなくなったお客様の他に、脳梗塞(のうこうそく)や脳出血などの病気により麻痺があって移動や歩行に支障をきたす方もいます。
他にも病気により身体を動かす事も困難な方なども、長時間同じ姿勢を保てない方もいますので、訪問美容の際には事前に確認しています。
車椅子でもカットは出来ます。
しかし、頭を動かさないように固定してある枕があった場合は取り外したり、長時間同じ姿勢を保てない方には大急ぎでカットをしたりとしています。
こちらも認知症のお客様と同様にもし、何かあった時が怖いのでマンツーマンで対応しないようにしています。
病気によって身体が自分の意思とは関係無く動く、痙攣(けいれん)してしまうなどありますので、その時は抑えてもらいたいというような場合もありますのでご理解してもらうようにしています。
車椅子でもお客様の状況や病気は人それぞれですので、その人に合わせた仕事をするようにしています。

寝たきりのお客様
寝たきりのお客様についてです。
寝たきりのお客様は、認知症・脳梗塞などの病気により身体が不自由になり医療的ケアを受けている方が多いです。
リハビリなどを受けている方もいますが、言語的な意思表示・言葉を喋って伝えるなどが難しい場合の方が多いので、表情などから気持ちをくみ取る必要があります。
寝たきりのお客様については、訪問美容師によって対応が違います。
ベットで寝たまま、自分で用意した特別な枕を頭にセットして頭の高さを調整する方。
アシスタントを連れて来て、寝たきりのお客様の頭をずっと持っていてもらう方などいます。
僕の場合は、最近のベットは起こせる機能がついている物が多いので、少し身体を起こしてもらってのカットをしています。
頭を持ち上げて欲しい時は、申し訳ないですがご家族やケアマネージャー・ヘルパーさんにご協力して頂いています。
ただ、共通して言える事はベットでのカットは髪の毛が首から服の中へ入ったり、布団の中に入ったりしてしまう事の方が多いので、「お風呂の日」直前か前の日にしてもらうようにしています。

コミュニケーション
訪問美容をやっていて、必要な物はコミュニケーションだと分かりました。
認知症で対応が難しいお客様にも、脳梗塞で寝たきりのお客様にも必ずコミュニケーションが必要です。
「前髪切りますねー。」など今何をやっているのかを説明するようにしています。
言葉が返ってくることはありませんが、少しだけでも表情が変ったりするのでお客様もリラックスしているようなきがします。
そして、「美容室へ来ているんだ」という気持ちになってもらいたいのと、自分が「美容師」としてちゃんと仕事をしたいという事で話しています。
そうした気持ちが通じたのか、表情が少し変ったりするのを見て嬉しかったりします。

まとめ
最後にまとめです。
認知症・車椅子・寝たきりのお客様は訪問美容のお仕事では必ずいます。
出張カットのスピードを上げてそれ以外の事はお客様のペースに合わせて、無理はさせないでいきます。
健康なお客様の方が珍しいのが訪問美容のお仕事です。
是非一生懸命に、良いサービスを提供出来るようにしていきたいです。
最後までお読み頂きありがとうございました。
今回の記事は書いている途中でお客様に向けてなのか、これから訪問美容を行う人に向けてなのか、分かりにくかったかもしれませんのでお詫び致します。
出張カット・訪問美容専門『あの美容師さん』
代表 佐藤圭哉