出張カット・訪問美容で訪問販売!?ムム!良いんですか?

こんにちは!
訪問美容師の佐藤圭哉です。
主に葛飾区を中心に出張カット・訪問理美容師のサービス活動をしています。
今回は、訪問美容師の訪問販売についてです。
美容師さんにお店で売っているシャンプーを売ってもらうという話だと思っていたら、少し違うみたいでしたので記載させて頂きました。
ちょっと奥が深い問題みたいなので簡単にしか説明出来ませんが出来るだけ分かりやすく書いていこうと思っていますので宜しくお願い致します。
詳しく知りたい方は、警察や税理士さんや弁護士さんなどに質問や相談する事をおすすめします。

法律
最初に少しだけ法律について書かせてもらいます。
訪問販売には「特定商取引法」という法律があり、お客様・消費者が守られています。
訪問販売を目的とした営業を行う時は
①会社名(個人事業主の場合は戸籍上の自分の氏名)
②勧誘の目的
③商品やサービスの種類、金額・料金
以上を必ず伝えなければならない義務が特定商取引法に定められています。
他に特定商取引法では、「相手に勧誘を受ける意思があることを確認するする努力」についてもあります。
勧誘される意思が有るか無いかを勧誘している側が確認する努力を怠ってはいけないと言うことです。
「いりません」「買いません」「お断り致します」とハッキリと断られたら引き下がらなければなりません。
クーリングオフの制度についてもお客様にお話ししなければなりません。
購入した商品を返品するのを認めるという制度です。この事もお客様にお話ししなければなりません。
他にも特定商取引法では、細かくありますが訪問美容で訪問販売において関わりそうな事を挙げさせて頂きました。

訪問美容で訪問販売
出張カット・訪問理美容師のサービス活動をしていますと、お客様は高齢者の方が多いです。
それもそのはずで健康上の理由でお店に行けなくなった方が対象の訪問美容ですので、どうしても高齢者の方が多くなっていきます。
訪問美容の場合は、自分の身元がしっかりと開示してのお仕事になりますのでお客様の方も担当者が何者か理解しています。
そこで、お客様が外出出来ないので訪問美容の際に「シャンプーが切れたから持ってきて欲しい。」と頼まれたら問題無く販売出来ます。
お客様のご家族のいる場合は、ご家族に確認をして理解や承諾を得られれば何も問題無く販売出来るので安心です。
しかし、お客様は高齢者でご家族もいなくて一人暮らしの場合は、ケアマネージャー・ヘルパーさんなど第三者の方がいる時に確認して販売する事をおすすめ致します。

購入NGはOK!です。
訪問美容の時に訪問美容師さんから商品を勧誘してきた場合はお断りしても構いません。
むしろ無理して購入してもらうのはお互いの信頼関係を壊すことになると思いますので欲しくないと思ったらお断り下さい。
その時に、訪問美容師さんが食い下がらなかったら、ご家族やケアマネージャー・ヘルパーさんなど第三者の方に相談するのが良いと思います。
そもそも、訪問美容師さんは信頼関係を築いていく事が大事な仕事なので、商品販売をしてくること自体はあまり無いと思います。

クーリングオフ
商品を購入してもクーリングオフの制度があるので、期間内であれば返品をするのは可能です。
期間内について商品を購入した時にお話しを聞いた方が良いでしょう。
一回購入したものの、冷静になって考えてみれば・・そんなに必要では無かった。なので、返品したいというのは、期間内であれば可能です。
一回使ったけどイメージと違ったから返品したいなど常識の範囲内でお互いの信頼関係があれば、顔を知っている仲ですので返品に応じてくれると思います。
その際に使用した、使ったので量が減ったなどの問題が出て来た場合は、ご家族やケアマネージャー・ヘルパーさんなどに相談してすすめるのが良いと思います。
どうしても解決出来ない場合は、警察や弁護士さんなどに相談する事をおすすめ致します。

確認しましょう
訪問美容師は信頼関係を築いていく事が大事な事と記載させて頂きましたが、お客様の中で訪問美容師さんに訪問販売にあったというお客様がいました。
「美容師さんに良い商品を教えてもらったの。」と喜んでいるのそれはそれで良かったのですが・・
ご家族さんに確認もしないで高額なモノを購入したみたいで、ご家族さんの心中は穏やかではありませんでした。
やはり、自分の親が本当に必要かどうか分からないものを付き合いで高額なモノを購入したと思っているようにも感じました。
離れて暮らしている自分の親が騙されているのではないか?と不安に思うのも無理は無いと思います。
そう言う事も含めて、僕も含めて殆どの訪問美容師さんは自分からあまり商品を勧誘したりしません。
もし、勧誘したとしてもご家族やケアマネージャー・ヘルパーさんなど第三者の方がいる場合に確認しながら行うので問題は起こらない方が多いでしょう。
勿論、クーリングオフの制度も説明して、クーリングオフで返品されたとしても「ありがとうございます。申し訳なかったですね。」と言って理解している方の方が多いです。
一人暮らしの場合でも確認は絶対に必要です。ケアマネージャー・ヘルパーさんなど第三者の方がいる時にしましょう。

まとめ
訪問美容師が訪問販売というお話しはあまり聞きません。
僕が所属している団体でも「お客様に訪問販売したら契約を解除します。」という事になっています。
今の時代では、お客様に技術やサービスを提供して料金を頂いていますので、商品を販売するのはお客様のご家族やケアマネージャー・ヘルパーさんに理解を得てからの方が信用・信頼されますのでそちらの方が大事なような気がします。
商品販売を目的として出張カット・訪問理美容師のサービス活動を行っていませんので、訪問販売されたというお話しは複雑な気持ちになります。
お客様が必要なモノは、いつも一緒にいて介護しているご家族やケアマネージャー・ヘルパーさんの方が分かると思います。
たったシャンプー1つで信用・信頼が壊れるのは悲しいです。
お客様のご家族やケアマネージャー・ヘルパーさんとの信用・信頼関係を築いていく方が大切な事だと思います。
勿論、訪問美容師の訪問販売は法律上では可能ですので販売するのは悪いことではありません。
お客様やご家族やケアマネージャー・ヘルパーさんが喜んでくれるのならとても良いことだと思います。
今回、まとめとして訪問美容師の訪問販売は諸刃の剣という事です。
購入してもらい皆さんが喜んでくれるのなら良いですが、逆に一人でも不振に思ったら今まで訪問美容師さんと思われていたのに、「営業の人」と思われて見る目が変る場合もあります。
自分がどんなに気に入った商品で、お客様に必要と思っても、先ずはお客様のご家族やケアマネージャー・ヘルパーさんなど、いつも一緒に介護してお客様を本当に気遣っている方々にお話しして理解を得てからの「訪問販売の勧誘」が良いと思います。
今回は、難しいテーマの訪問美容師の訪問販売でしたが、上手く伝えられたでしょうか?
分かりにくかったら申し訳ございません。また、少しずつですが訪問販売について書いていけたら良いなと思っていますので宜しくお願い致します。
自分やご家族の事で悩んだら先ずは相談する事をおすすめ致します。
最後までお読み頂きありがとうございました。
出張カット・訪問美容専門『あの美容師さん』
代表 佐藤圭哉