出張カット・訪問美容はご家族とのコミュニケーションが大事です。その理由をご紹介致します。

こんにちは!
訪問美容師の佐藤圭哉です。
主に葛飾区を中心に出張カット・訪問理美容師のサービス活動をしています。
今回は、僕等訪問美容師がいつもお世話になっているご家族さんの事について書かせて頂きます。
ご家族さんを紹介と言ってもそのまま紹介する訳ではなく、高齢者の介護には何故家族が必要かを書かせて頂きますので宜しくお願い致します。

高齢化社会の同居など
高齢化社会になり、自分も親も年齢を重ねて老後や介護を考えていかなければならない時は誰しもあります。
内閣府が出している2015年(平成27年)のデータでは、
65歳以上の高齢者のいる世帯についてみると、平成27(2015)年では、世帯数は2372万4千世帯と、全世帯(5036万1千世帯)の47.1%を占めています。
昭和55(1980)年では世帯構造の中で三世代世帯の割合が一番多く、全体の半数を占めていたが、平成27(2015)年では夫婦のみの世帯が一番多く約3割を占めており、単独世帯と合わせると半数を超える状況です。
65歳以上の高齢者について子供との同居率をみると、昭和55(1980)年にほぼ7割であったものが、平成27(2015)年には39.0%となっており、子と同居の割合は大幅に減少している。単独世帯又は夫婦のみの者については、昭和55(1980)年には合わせて3割弱であったものが、平成27(2015)年には56.9%まで増加しています。
65歳以上の一人暮らし高齢者の増加は男女ともに顕著であり、昭和55(1980)年には男性約19万人、女性約69万人、高齢者人口に占める割合は男性4.3%、女性11.2%であったが、平成27(2015)年には男性約192万人、女性約400万人、高齢者人口に占める割合は男性13.3%、女性21.1%となっています。
65歳以上の高齢者の配偶関係についてみると、平成27(2015)年における有配偶率は、男性80.1%に対し、女性は51.4%である。女性の高齢者の約2人に1人が配偶者ありとなっており、その割合は上昇傾向にある。また、未婚率は男性5.3%、女性4.3%、離別率は男性4.4%、女性5.6%となっており、いずれも上昇傾向となっています。
平成27年のデータですが、大変興味深いものだったと思いますので参考にして下さい。

家族の問題
そこで高齢者の「家族」はどのように考えるのかが問題になっていきます。
「介護」の問題と「経済的」問題があります。
自分の親に関して無関心でいられるのは難しいと思います。
それと、同時に昨今では離婚や独身、既婚した相手方の両親などの人間関係についても難しい問題もあるので、「核家族」と言われながらも繋がりを考えてしまうのは現代においての家族関係とも言えます。
最初に、親の介護を考えた時に兄弟姉妹、親戚など身内を頼って考えてしまうことはよくあることです。
しかし・・、介護は本当に大変なものに関わらず身内の誰かに偏ってしまうことは大変多い状況や状態を良く耳にします。
均等に介護をしたいと思いはあるものの・・、「仕事」「子育て」「家の広さ」「経済的負担」などの問題で、誰かに頼り切ってしまうのはよくあることです。
そこで、自分の責任だから、完璧に介護しなくては、親が頼ってくれるから、言われたことは守らなきゃ・・などなど自分自身にプレッシャーが出て自分が先に重い病気になってしまって入院してしまう事もよく聞かれます。
無理をしない程度に自分の家族を自分のペースで介護出来ると良いですね。

家族支援
行政や地方自治体など各地域の役所・役場や保健所などで、高齢者の支援について相談しても良いと思います。
必ずしも、当てはまるとは限りませんが、補助や支援など受けられる場合がありますし、条件を聞くことによってどうすれば受けられるのか対策を立てられるのでおすすめしています。
介護している家族にも支援が必要な場合は多いです。
長期的介護による身体の酷使による身体への負担、過度のストレスによる精神的不安、社会との接点が無くなってしまったと思いから来る精神的不安による身体の健康障害などあります。
そのような健康状態や精神状態によって、「高齢者虐待」「介護放棄」など起こる場合があります。
ですので、自分に負担が大きいなと感じたら行政や地方自治体など各地域の役所・役場や保健所などに相談したり、家族介護の支援団体など民間で行っている所をまず探してみては如何でしょう。
お金の問題も出てくるとは思いますが、保険などの知識を教えてくれる場合もありますので途中で諦めないで聞いてみるのも良いと思います。

コミュニケーション
コミュニケーションは大事になります。
親が高齢者になり介護が必要になり、親も自分のせい・・と弱くなっています。
家族としても出来る限り介護をしてあげたいが色々な事情で完璧・理想通りに出来ない状態はよくあります。
そんな時にはコミュニケーションが大事になってきます。
認知症・寝たきりなど難しい場合もありますが、そのような状態でも声は聞こえているとお医者さんはよく言います。
イライラしたり怒ったりしてしまう事はよくあることですが、優しく笑いかけてあげてもお互いが優しい気持ちになるので良いと思います。
苦しい時は無理して頑張らないで逃げることも必要です。
後で、笑って話しかけられる事の方が大事だからです。

訪問美容師もコミュニケーションは大事
そんなご家族が普段から大変な介護をしている中に訪問美容師が出張カット・訪問美容に行きカットをします。
ご家族も普段から付きっきりで介護している場合もありますので、出来るだけお客様のご家族の話をするのが良いと思います。
ご家族の病気や症状を知るきっかけにもなりますし、ご家族のちょっとした話を聞いてあげられるかもしれません。
隣近所や親戚には言えないちょっとした愚痴など話を聞いてあげるのも訪問美容師の仕事だと思います。
自分自身もお客様の地域や、お客様の事を知るのでご家族の話はとても大事なものになるでしょう。
無理して話せとは言えませんが、コミュニケーションを取ることによって、ご家族とも信頼関係が生まれます。
ただ、通り一辺倒にカットしただけでは、本当に必要とされる技術では無いかもしれません。
個人的な例になりますが、
先日、寝たきりのお客様のカットをしているとお客様が「もう刈り上げはイヤだ。」と起こり始めました。
そこで、ご家族と相談して襟元の長さで長めにカットをしました。
清潔感や肌のトラブルに対しては大いに心配になりましたが、お客様はとても喜んで頂き、ご家族も「良かったね。」と言って笑顔になりました。
後でご家族から「今回は短く出来なかったんですが、次回も長めでお願いします。あんなに喜んでくれたので良かったです。代わりにマメにお頼みしますので宜しくお願い致します。」と言われました。
と言うような介護から見た訪問美容では、あまり無い話ですが、実際にご家族とのコミュニケーションが取れているのでこのような事になったと考えています。
僕は自分のコミュニケーションよりもご家族が察してくれた事に感謝しています。

まとめ
最後にまとめです。
高齢化社会から超高齢化社会になっています。
訪問美容師のお仕事も少しずつですが、増えています。
その理由は、訪問美容師自体も高齢化になりベテランと言われていた美容師・理容師が年齢を理由に引退を始めたからです。
従って、20~50代の訪問美容師が増えてお互いに声を掛け合って情報を交換していかなければいけない時代となってきました。
そこで、普段から介護をしているご家族とのコミュニケーションがとても大事になってきます。
ご家族は普段から介護をしていてとても大変です。
そんな時にお互いに他愛も無い話が出来たら素晴らしい癒やしになると思います。
お客様もストレスがある状態ですので、コミュニケーションがより一層大切なモノになるでしょう。
必ずしも答えがでる話ばかりではありませんが、コミュニケーションが次に繋がる一歩だというのは理解して貰えるはずです。
最後までお読み頂きありがとうございました。
出張カット・訪問美容専門『あの美容師さん』
代表 佐藤圭哉