もめない介護、訪問美容師が学びました。

あの美容師さん

もめない介護、訪問美容師が学びました。

こんにちは!

訪問美容師の佐藤圭哉です。

主に葛飾区を中心に出張カット・訪問理美容師のサービス活動をしています。

今回は、もめない介護と言うことで介護について学んだことを書かせて頂きますので宜しくお願い致します。

介護は大変だけども

訪問美容師をやっていると出張カットで介護施設や色々なお家にお伺いする事が多いです。

そうすると、改めて介護って大変だなぁと思います。

個人のお家では、親御さんの介護をご家族で行っている事が多いです。

訪問美容の時は基本的には誰かに家にいてもらって、僕とお客様のふたりっきりにならないようにしていますので、ご家族の会話でご家族の関係性がよく分かります。

訪問美容をやっていて気付いたことは、親御さんが元気な時はお子さん達は、親御さんに対して遠慮の無い言葉を発しています。よく言えばコメディドラマのワンシーンみたいな会話です。

しかし、親御さんが認知症や病気などでだんだんと弱くなってくるとお子さん達は言葉が優しくなってきます。

目も表情も親御さんに対する態度も柔らかくなってくるのがよく分かります。

介護は本当に大変だと思いますが、本当にご苦労様です。無理しないで下さいね。

もめない介護

もめない介護というのは、介護される側の親御さんに対してと介護する側のご家族のカットに対する意見が違った時に分かった事です。

僕等訪問美容師は、お客様のお家に行った時にスタイルのオーダーを聞いた時に

親御さん「あまり短く切らないで欲しい」
ご家族「夏に向かって暑くなってきているので、衛生的なことを考えて短くして欲しい」

と意見が対立する事は良くあることです。

介護してお風呂に入れて、頭を洗ったり乾かしたりするのは介護する側のご家族です。

そのご家族と親御さん(お客様)の違った場合は、よくよくふたりの意見を聞いて
「じゃあ、汗をかいたり肌が荒れたりするのが怖いので襟足と耳回りは短めで上は女性なので長めにしますね。」
など言うことが多いです。

しかし、先日、凄いなぁと感じる出来事がありました。

それは、お客様のお母様が
「いつも勝手に短くされるのでもうイヤです。今日は揃えるだけにして下さい。」
「まあ、そんな事を言わないで暑くなってきているので襟足は切らないと肌が荒れるし、汗疹が出来て大変ですよ。」
「でも、イヤです。今日は息子の意見は聞かないで下さい。」

髪の毛が本当に長いお客様だったので、いつも髪が伸びたらバッサリ切るという感じになっていました。

それが、イヤだったみたいでしたので、こちらは訪問美容師として何とか説得しようと心掛けて話していましたら・・

息子さんが 
「じゃあ、長めで良いですよ。」と言われて長めにお母様の言うとおりにカットしました。
僕はお母様のいないところで「良かったんですか?お風呂とか大変じゃないですか?」と聞くと・・

「良いんですよ。その代わりに、マメに来てもらって長さが伸びすぎないように調整してもらいますから。」
と笑っておっしゃりました。

お母様の言うとおりにカットをしてお母様はとても喜んでくれました。息子さんも笑顔でした。

凄いなぁ。と見習わなきゃいけないと思いました。

認知症

認知症のお客様を介護しているご家族は本当に大変です。

元気な時は元気な時で暴れたり、何処か行ってしまったりとする事が多いからです。

早朝に親御さんの認知症の徘徊を連れて帰っているお子さんを見たこともあります。

訪問美容をしていると、親御さんが認知症で元気があってカットを嫌がる人もいて大変な時もあります。

でも、そういう暴れたりする方は多いので多少は慣れている部分もあります。

そこで、逆に介護しているご家族に「大変ですね。大丈夫ですか?」と声を掛けると、
「こないだはオムツを投げられて凹みましたよ。」と笑っていました。

しかし、だんだんと認知症の影響で動けなくしゃべれなくなって寝たきりになってくると、オムツを投げられたのが懐かしいと寂しく笑っていました。

当たり前かもしれませんが、ご家族にとって親御さんは家族の中心だとつくづく感じた話しでした。

会話

介護施設でも利用者のお客様と介護職員さんの会話を聞いていると心がほっこりします。

カットしている場所のそばでリハビリをしている会話を聞いていると・・

職員さん 「ここまで歩いて来て下さい。」
利用者さん「トイレ行きたい。」  
職員さん 「じゃあ、ここまで歩いてきたら一緒に行きましょう。」
利用者さん「分かった。そっちに行ったらトイレに行く。」
うんうんと一生懸命歩いて職員さんの元へ歩いてたどり着くと・・
職員さん 「何処か行きたいところありますか?」  
利用者さん「おやつ食べる。」

そんな会話だったので思わず吹き出して職員さんの方へ向くと職員さんも笑っていました。

あとで職員さんに話を聞くと・・

「話は100%聞くけど、内容は100%信じないことが上手くいくコツかな。」って笑っていました。

利用者さんを上手く動かすのではなく、動いてもらう事に重きを置いているような感じで凄いなぁと思いました。

まとめ

最後にまとめです。

もめない介護と題名で書かせて頂きましたが、やはり介護している側の度量の部分が大きいと思います。

心の余裕であったり、時間の余裕などそんな事も関係しているとは思いますが、思い通りにならない事が多いのでイライラしてしまうことはあります。

そんな時に弱った親御さんともめてしまうのはしょうがないと思っていましたが、介護しているか方々の人間性や器の大きさをみると反省する次第であります。

出張カット・訪問美容の仕事は高齢者のお客様が多い仕事ですので、自分の家族や自分の将来を考えるとまだまだ頑張らなきゃいけないと感じています。

最後までお読み頂きありがとうございました。

出張カット・訪問美容専門『あの美容師さん』  
代表  佐藤圭哉

電話  080-6842-7982

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