憧れのサスーンカット

あの美容師さん

憧れのサスーンカット

こんにちは!

訪問美容師の佐藤圭哉です。

主に葛飾区を中心に出張カット・訪問理美容師をしています。

今回は少し記事が短いかもしれません。

何故ならば僕の憧れの人のヴィダルサスーンについて、僕がどのように影響を受けたかについてですから。

正確に言うと今回はサスーンカットについて学んで来た感想や出会いなどですが・・。

ヴィダルサスーンのことについては、いずれは記載させて頂きたいですが、大好きの方なので正確に記載したいのとロンドンに勉強に行った方には負けてしまうかもしれないので恥ずかしい記事は書けませんのでいずれにさせて下さい。

格好良い人なんで適当に書けないです。

日本のサスーンスクールの時に購入した本

サスーンカットとの出会い

僕は大手美容室に勤務していた時に、教育部の方でサスーンスクールで教えていた方がいました。

とても、丁寧で、今まで感覚的な要素が強いカットのやり方をキチンと理由と説明をしてくれて戸惑いの方が多かったです。

その方にカットを基本から教えてもらっているのですが、どうにも上手くいかない、基本が難しいから?これは実践で使えるのか?疑問が湧いてきました。

とそんな時に実践と言われる美容室の営業で

「ロンドンのサスーンスクールでトップの成績の人が原宿に店を出したらしいから言った方が良いよ。」

と後輩から噂を聞き、サスーンカットってどうなの?でもその人は現場では凄いとしか聞いてないので興奮しながら行ったのを覚えています。

原宿のサスーンカットをしている美容室はやっぱり凄かった。

一つ一つの仕草が、先生に教わっている事よりも細かく丁寧にしていて、僕が男でショートのかなり短い頭なのに仕事が細かくてビックリしました。

とにかく、細かくブロッキングしながら仕事をしていて、コームワーク・シザーワークが繊細で格好良い!!

そして、カットに対する姿勢や熱いトークを聞いているうちにサスーンカットの話を聞くことが出来ました。

これは僕の財産です。

一生忘れることが出来ません。

その後、何度もその原宿のお店に通いながらそのお店でやっているスタッフのカットなども凄く見ていて真似しようと必死でした。

とにかく担当者の方も格好良かったですしお店熱い美容室でした。

そんな美容のカットに熱い人の話を聞いていると教育部の先生もサスーンカットについて沢山教えてくれました。

これが、サスーンカットとの出会いです。

サスーンスクール

大手の美容室で、全国にチェーン店があります。

そのチェーン店の殆どでその教育部の先生がサスーンカットを基本から教えてくれていたみたいでした。

僕の周りではサスーンカットは基本でとても大切なもの、と言う共通認識が出来上がっていました。

そんな時にある後輩はお金を貯めてロンドンのサスーンスクールに留学しに行きました。

凄い!でも、僕は真似しようと思ってもお金が無い。ショックでした。

しかし、美容師の雑誌に日本のサスーンスクール募集の記事が載っていました。

金額が高かったのを覚えています。

でも、ロンドンに留学するよりも遙かに安いですし、仕事をしながら通えるので良いと思いました。

嬉しかったです。借金をして申し込みました。(笑)

基本コースと応用コースでした。どちらも週一回です。

当時は横浜で働きながら東京の代々木に講習会場があって週一回通っていました。

基本コースと応用コースはそれぞれ違った先生が担当するみたいでした。

しかし、お金の問題があり、先ず基本コースだけを申し込みました。

最初はいつも先生に習っているのだから、それなりに出来るだろうと思ってちょっと得意げに行っていたと思います。

勿論、いつも先生に教えてもらっていましたのでそれなりに出来ましたが、驚いた事はとてもシンプルだった事です。

いつも教えてくれていた先生はカットの展開図とカットの手順を細かくしていたのに、サスーンスクールの先生はシンプルにカットの展開図を書いて説明してくれたので、こんなやり方があるんだ!と驚嘆しました。

そして、その事をいつも教えてくれていた先生に言うと、嬉しそうに「分かりやすかっただろう?」と満足気でした。

「サスーンスクールのカットは教える先生にも試験があってそれに合格しないと教えられない。だから、教えてくれている人はそれぞれサスーンカットを理解しているから分かりやすいんだよ。」

「でも、いつも僕は先生に教えているのに全然出来ないんですけど・・。」

「俺は俺でサスーンカットをより現場で使えるように、そして、次に俺がいなくても次の人に教えられるように教えているんだ。」

と教えてくれました。言われてみれば、サスーンスクールに行った時にスクールの先生が言っている事を理解して同じようにカット出来た気がします。

ありがとうございます。

それから、基本コースを学んでお店で練習していましたが、次は応用コースに行きたいという欲望に駆られました。

サスーンスクールの先生

仕事をしながら原宿のお店に行ってサスーンカットをしてもらいながら、カットの熱い話を聞いてエネルギーをもらって、お店で練習する。

そして、日本のサスーンスクールのまた開講して募集が始まりました。

基本コースと応用コースの両方に行く事にしました。

基本コースではまた違った先生でしたが、一生懸命に学んできたと思います。

次の応用コースでしたので、いつも教えてくれている先生に「せっかく応用コースにいくのでどんなことを学んでくれば良いですか?」と尋ねました。

すると先生は「コームのとかしかた、髪の持ち方を見てくればそれだけで良いよ。」と言われました。その時僕はそれだけで良いの?「ふーん」って感じでした。高いお金を・・借金して行くのにそれだけで良いの?って何度も思いました。でも僕の一生忘れられない先生との出会いがありました。

その方は日本のサスーンコンテストで優勝をしている方で年齢はかなり年上でした。

応用コースの初日の事です。

サスーンスクールの先生は講習会場に現れると
「この中で自分のお金で来た人、手をあげて下さい。」
「この中で自分の時間を使って来た人、手をあげて下さい。」
など、いくつか質問して挙手させました。

「僕は自分の技術にお金と時間をかけてきました。人のお金や時間ではありません。僕は上手いです。謙遜しても良いですがそれは、貴方たちが自分のお金や時間を使って個々へ来たので貴方方に失礼です。だから・・僕は、上手いという自信が無くていけません。貴方方もお金と時間を使ってここへ来たのだから教わる義務があります。」

と言うような事を言ったのを覚えています。

衝撃でした。今まで教わる義務なんて考えたことも無かったですし、自信持って自分の事を「上手い」という人には出会った事は無かったのですから。

講習会場は、シーンとなって真剣に学ぼうとみんな一心になったと思います。

そして、講習会が始まると先生はウィッグ(人形の頭)を見本としてカットを始めました。

僕は言われたことを思い出して、コームの梳かし方や髪の持ち方の指などを一生懸命見ていました。

そして、ちょっと見づらい時があったので「すいません。もう一回、コームの梳かし方と髪の持ち方を教えてもらいますか?」と尋ねると・・

講習会の皆さんが「うんうん」と頷いて、ことある毎に同じように「どうしてそうやって梳かすんですか?」など、みんな質問を始めました。

先生は「ここはレベルの高いクラスだなぁ」と驚いていました。

僕はその時になっていつも教えてくれていた先生とても大切な事を教えてくれていたんだと改めて思いました。

ヴィダルサスーン

その応用コースの先生については、いつも教えてくれていた先生は知っていました。

むしろ、一緒にサスーンスクールの先生をやっていた仲だったみたいで近況が聞けたみたいで嬉しそうに思い出話をしてくれました。

そんな応用コースの先生でしたが、講習会がとても楽しかったのです。

今だとセクハラで訴えられそうな話しも女の子達の目の前で平気で話し、女の子達も楽しそうに笑っていました。

僕はその時にそんな話ししても平気なの!?といつも驚いていましたが、女の子達は全然大丈夫!OKだよって笑っていた事がいつも不思議でした。

多分ですが・・、いや絶対そうかもしれない理由は、先生に教わると先生と全く同じヘアスタイルを切ることが出来るからだと思います。

とにかく、難しいカットかな?と思っても先生がカットを教えてくれるとその場で切れるようになるのです。

カットが終わって先生がホワイトボードに展開図を書きながら説明をしてくれるので、一回の講習会で通しのカットの説明を3回くらいに聞くことが出来たと思います。

そして、お店に帰って講習会で学んだスタイルをカットすると全く同じに切れるのが嬉しくてたまらなかったです。

だから、サスーンカットすげぇ!先生すげぇ!といつも思っていました。

週一回の講習会が楽しくてしょうがなかったのは僕だけでは無かったと思います。

クラス全員、講習会へ行くと挨拶しながらカットの話で盛り上がっていました。

それに、講習会の休憩時間はみんな先生のそばに寄って話を聞いていましたので、きっとみんな僕と一緒で楽しかったのかと思います。

そう言えば、休憩時間にしろ、講習会にしろ、みんながことある毎に質問したのは・・「ヴィダルサスーン」についてです。

これだけ分かりやすい教育プログラムを作ったヴィダルサスーン、クリエイティブなスタイリスト、どうして世界的な美容師になったのか?

などなど、先生がヴィダルサスーン哲学を教えてくれながら、サスーンカットの理由や哲学をキチンと教えてくれるので、クラス中みんなサスーンオタクでした。

僕は原宿のサスーンカットのお店に言っている事を言うと、何人か同じように行っている人がいて、それで先生に「どうなんですか?」って聞いて、何がどうなのか分からないのに、先生はそんな僕らを一生懸命に教えてくれました。

凄いと思います。

僕は当時20代、クラスの中は20代も30代も40代も50代も男女老若男女問わずいて、美容室を経営している方もいるのに全員を楽しませるなんて、今の僕でも出来ないと思います。

ヴィダルサスーンに先生は会ったことがあるそうです。

食事会で出会い話をしたが、先生は英語が出来ないので軽い挨拶をしたら、自分の食事をひょいと食べられてしまったと笑って話していました。

多分、日本のサスーンスクールの先生ですので、もう少ししっかりしたお話しをしたのでしょうが笑い話をメインにしたのでしょう。

その先生がヴィダルサスーンを凄い人でカットの基本を作った人で、バウハウスの建築を学び、カットの基本的な考え方にした。など、サスーンの話を楽しそうにしてくれたので、改めてヴィダルサスーンに夢中になりました。

お店に帰っても、お店のスタッフみんなサスーンカットの基本を学んでからの応用に入っている感じでした。

僕の方がお金と時間をかけてサスーンスクールに行って凄い先生から学んだと心では思っていました。(笑)

今でも、あの当時のサスーンブームは凄いと思ったのは、お店ではサスーンスクールに行っていなくてもヴィダルサスーンの本を殆どみんな持っていたことです。

英語で全然読めないのに、みんなで見ていたことが凄いと思います。

ヴィダルサスーンのスタイルの中で、こういうスタイルがある。と言うと、それを如何に現代的に合わせるかという練習をみんなでしていた気がします。

その当時は練習をするのが当たり前で、今ではブラック企業と言われるかもしれませんが、終電で帰るのが当たり前で、お店の営業が終わって直ぐ帰ることは考えていることは出来ても実際にやる人は一人もいませんでした。

だから、お店のレベルは技術も熱意も高かったと思います。

あの時代ありがとうございます。

ヴィダルサスーンありがとうございます。

まだまだ、ありますが・・

まだまだ、ありますが・・、今回は短くまとめさせて頂きました。

ヴィダルサスーンは凄い人なんです。

それと、今回、このような事を記載したのは友人とサスーンカットの話をしたのと、僕に影響を与えてくれた方々を思い出したからです。

いつもサスーンカットと一緒に思い出します。
少し前に亡くなって今も心の宝物・財産になって一言一言を大事にしています。

原宿のお店のサスーンカットの先生、ありがとうございました。

大手の美容室で、サスーンカットを教えてくれた先生、ありがとうございました。

いつも、お客様の頭をコームで梳かす時に教えてくれたものがここにある。先生方がここにいる。と思います。

大切なものを教えて下さいましてありがとうございました。

本当に沢山の事を教えてくれて書きたいことがまだまだ沢山ありますが機会を見て又書き出していこうと思います。

本当に美容師・カットに対する想いなど沢山教えて貰い、言いたいこと思い出した事は山ほどあります。

でも、まだ、まとまっていません。

今回の話しも、あまりまとまっていなくてすいませんでした。

皆さん、美容師って本当に良い職業ですよね。

僕も伝えられるように頑張ります。

教えてくれて感謝です。ありがとうございました。
成長して恩返しが出来るように胸を張ってお墓参りに行けるように頑張ります。

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最後までお読み頂きありがとうございました。

出張カット・訪問美容専門『あの美容師さん』  
代表 佐藤圭哉

電話 080-6842-7982

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