訪問美容師に資格は必要?現場で働く訪問美容師が答えます。

こんにちは!
訪問美容師の佐藤圭哉です。
主に葛飾区を中心に出張カット・訪問理美容師のサービス活動をしています。
最近は、お客様より知人から訪問美容のことについて聞かれる事の方が多くなって来ました。
そこで、今回は資格について少しですがご紹介しますので宜しくお願い致します。

美容師免許
最初に絶対に必要な資格があります。
それは、「美容師免許」、若しくは「理容師免許」です。
この免許が無いと、訪問美容の仕事は違法行為になります。
訪問美容の仕事は、美容師と理容師の仕事をする事で総称して「訪問理美容」と言われているはその為です。
僕が美容師の活動を主にしているので、このサイトでは訪問理美容と訪問美容を同じように使用しています。
訪問理容・訪問美容・訪問理美容と分けている場合がありますが、その時の記事により書き方が分かれていますのでご了承下さい。
因みに訪問理容の理容師さんの資格は、カミソリで顔そりが出来るのでお客様からの支持が多いです。
美容師の資格では顔そりは「メイクを前提としての顔そりなら認める」と法律で定められていますので、電気カミソリのシェーバーやT字のカミソリなどで対応する事が良いと思います。

介護士の資格
訪問美容の仕事をしていて、お客様よりも美容師さんからよく聞かれるのが「介護士の資格は必要?」
これには、「介護士の資格は無くても訪問美容の仕事は出来ます。あれば、訪問美容師として他の人達と差別化出来るので売りになるかもしれません。」と答えています。
介護士の資格といっても、介護関連の資格は沢山あります。しかし、実際に訪問美容で必要とされている資格は、昔はヘルパー2級と呼ばれた「介護職員初任者研修課程修了資格」です。
実際に個人のお家にお伺いするとご家族が介護をしています。
そこで、介護士の資格について聞かれたことは僕は一度もありませんが、カット以外のお手伝い出来る事は限られていますので複雑な思いをすることは確かです。
ケアマネージャー・ヘルパーさんなど介護士の資格を持つ方が来ている場合は、カットする時にお客様を誘導してくれたりカットしやすい場所や車椅子に乗せてくれたりしてくれます。
これが、介護士の資格があると出来る行為なので資格があると仕事しやすいのも事実だと思います。
もし、訪問美容において不安が多いのであれば介護士関連の資格を調べて取得してから行えば安心してお仕事に臨めます。
介護士の資格は美容師免許と同様に国家資格でもありますので信用・信頼があります。

民間の資格・福祉美容資格
これが、無いと皆さん不安に思う方が多いのではないでしょうか。
福祉美容の資格といって介護・訪問美容といった民間で取得出来る資格です。
座学・実技・研修などを行っています。
始めて訪問美容を行うに当たって高齢者の車椅子の方や認知症・寝たきりなどのお客様に対してのカットは不安を覚えます。
その時に、どうすれば良いのか等を教えてくれる機関であり、体験させてくれるので不安を解決出来るので、安心して訪問美容を行う事が出来ます。
民間でもしっかりと学べて福祉美容の資格を取得出来るので、始めて訪問美容をする方や訪問美容で開業を考えている方にはおすすめです。
資格はでは無いですが、各地域の自治体で行っている訪問理美容のやり方などの研修もある場合がありますので、活動する予定の地域の自治体の訪問美容のルールを学ぶには良いかもしれません。

研修は必須
資格について書かせて頂きましたが、最初に学んでおいた方が安心ですので必ず訪問美容について学んでおいて下さい。
訪問美容の現場では、美容室での現場とは違い、お客様は健康な人が少ないので対応が一人一人違うモノになります。
そして介護をしながらの訪問美容になりますので対応が難しい場合があります。
しかし、教育機関で学んでおいてくれれば、多少なりとも知識としてありますのでどうすれば良いのかが分かっているので行動しやすくなります。
それに、お家に伺ってのシャンプーなどは本当に大変です。パーマやヘアカラーなどは何とか出来るにしても、シャンプーは最大の壁です。
その事を教えてくれる福祉美容の教育機関は大変有り難いと思います。
介護施設や老人ホームでのシャンプーと個人のお家でのシャンプーはまるで違います。
美容室で仕事をしている時と、訪問美容のお仕事は別の職業かと思うくらいに違うモノになります。
そうしたことから、いきなりの訪問美容ではなく、教育機関や研修を受けての訪問美容を必ずおすすめしています。

まとめ
訪問美容の資格について書かせて頂きました。
しかし、これらは訪問美容のサービスで何を提供するかによってもっと変ってきます。
訪問美容師で電気カミソリのシェーバーなど使っての顔そりですが、訪問理容師の場合は理容師免許で「顔そり」が出来ますので「顔そり」を売りにしていく事は容易になります。
メイクの資格があれば、ヘアカットしてメイクもしますなども出来ますし、同様に手の爪のマニキュア、足の爪のペディキュアなども資格があればお客様は安心してくれます。
逆に資格がなくても、ハンドマッサージは出来るといってお客様にいつもハンドマッサージをしている方もいます。
訪問美容において必ず必要な資格は、美容師免許・理容師免許のどちらかです。
介護士の資格があれば尚良いです。お客様は安心してくれます。
そして、訪問美容の現場での経験を積んでいき自分にはどんな売りをしていこうかと考えていってから資格を取得するのも遅くはないような気がします。
資格はあった方が良いですが、必要なモノは現場での経験。でもその前に、教育機関で学んで研修を受けてから!と思っています。
最後までお読み頂きありがとうございました。
出張カット・訪問美容専門『あの美容師さん』
代表 佐藤圭哉