本当に知ってる?美容師と訪問美容師の違いは・・?

こんにちは!
訪問美容師の佐藤圭哉です。
主に葛飾区を中心に出張カット・訪問理美容師のサービス活動をしています。
まだまだ、寒いですが少しずつ春めいてきた感じがします。
今回は美容師さんと訪問美容師さんの違いについて書いていこうと思いますので宜しくお願いします。

美容師と訪問美容師の違い
美容師をずっと生業としているので美容師については簡単に言えますが、訪問美容師との違いは・・?と改めて聞かれると考えてしまいます。
その問いに対して難しく考えないで分かりやすく答えを考えました。
簡単に答えると、
「美容師さんはお客様がお店に来てくれてお仕事をします。」
「訪問美容師さんはお客様の所へ行きお仕事をします。」
これが、正解です。シンプルでとても分かりやすい答えだと思います。
どちらもお客様をカットするのですが、来てくれるのか行くのかの違いが分かりやすいと思いました。

季節感や流行
美容師も訪問美容師も季節感があります。
お客様の髪の毛をカットする時に季節に合わせた髪型にします。
夏には夏の、冬には冬に合わせた髪型で流行を取り入れたりして、お客様に似合わせていきます。
ほら、昔のテレビや動画を見て「あの髪型は古いよ」とか「あの髪型流行ってたなぁ」や「懐かしい~」なんて言ったりしますよね。
そう季節感や流行を髪型に取り入れるのが美容師であり、訪問美容師です。
訪問美容師でも、高齢者のお客様に対して季節感や流行を取り入れることで素敵な髪型になります。
これは、美容師も訪問美容師も同じです。

高齢者でも流行を取り入れる
高齢者のお客様でも流行を取り入れてカットする事が良いと思います。
前出でもあった通り昔の髪型など、流行廃りや新しい古いなど色々あると思いますし、お客様の方でも「これは、若い人の髪型だから・・」と思う事があるかもしれません。
しかし、私が最も尊敬するヴィダル・サスーン氏は
「年齢に関係なく、キチンとカットしてあれば流行を取り入れた髪型は誰にでも似合う。」
と仰っています。
大切な事は美容師でも訪問美容師でもベースの髪型をキチンと切ると言うことです。
と、少し話がそれてしまいました。

イベント対応
美容師はイベント対応において準備が出来るのでとても良いです。
七五三や成人式に限らず、入園式・卒園式、入学式や卒業式のお子様やお母様、お見合いや結納そして結婚式やお葬式・お通夜など髪型をキチンとセットしなくてはいけない時にお葬式・お通夜は例外として予約して行った経験があると思います。
美容師側もお客様の大切な人生のイベントに携われることは幸せと思いますし、何とか成功させようと例外なく思っています。
そのイベント対応において訪問美容師はお店に所属していない場合は、事前に準備を何回もしなくては用意する道具の準備などありますので、お店で働いている美容師に比べて大変な事があります。
しかし、訪問美容師の利点は会場で直前に出来るということです。
美容室でせっかく完璧に綺麗にしてもらったのに風が強いので、髪型が崩れてしまった。という残念な事を美容師は扉を開けた瞬間に見たりするものです。
しかし、訪問美容師は会場の周辺や会場で出来たりしますので、髪型が崩れずにそのままイベントに参加する事が出来ます。
上手くいけば、終了次第の片付けやお直しまで出来る場合があります。
これは、お客様にも訪問美容師も嬉しい事です。

外は大変ですが・・
美容師をしていて、訪問美容師としてお客様のお家に訪問する時に思う事は、
「たまに外へ出てみるのも良いもんだ。」です。
美容師は拘束時間が長いので、ほぼ一日中お店の中にいることが多いです。
ずっとお店に居る時間が長い美容師は外へ出る事でリラックスやリフレッシュ感があり、楽しく感じるみたいです。
逆に訪問美容師はお家や介護施設に行く事がメインになるので、移動時間で外へ出ることが多いです。
外の移動は、夏は暑いので汗をかいてお客様のお家に行くのが心苦しいですし、冬の雨の時に寒いので何枚の重ね着していて雨で濡れてしまったので、上着などどうしよう。と思った事は多々あります。
一番気を使う事は、雨の時には道具を濡らさないことです。
カット道具に限らず、お客様の施術をする前に道具を濡らしてしまったら、濡れた道具でお客様にしなくてはいけないので大変な事になります。
お客様に濡れたカットクロスを着せて、お客様が濡れて風邪をひかせてしまったら・・と思うと怖いです。タオルも濡れているので対処出来ないなんてあったらと思うとどうしようもなくなります。
訪問美容師は外の移動は大変です。しかし、それも含めて楽しんでやっている方が多いのも現実です。

仕事は同じでも・・
美容師と訪問美容師の仕事は同じでも、場所が違えば仕事が大変になったりします。
例えば、シャンプーの場合は美容室で行う時は、シャンプー台があるのでそこへ移動してシャンプーすれば良いだけなので簡単です。
しかし、訪問美容師のお家に訪問してのシャンプーの場合は、シャンプー台を自分で用意して持っていくか、お客様のお家の洗面台やお風呂場をお借りしてのシャンプーになるので、お客様本人も訪問美容師もシャンプー前も後も片付けまでお互いに大変です。
このように同じお仕事でも行う場所が違えば、当然やり方が違ってきます。
仕事が同じでも仕事量や仕事の質が全く違ってきます。

家賃
美容師と訪問美容師の違いで、他にも大事な違いがあります。
それは、「家賃」と「お金」です。お金問題として一つにまとめても良かったのですが、分かりやすくするために分けました。
先ず、美容室には家賃が掛かりますが、訪問美容師は家賃が掛かりません。
お店を経営して美容室経営者さんは分かってもらえると思いますが、家賃のお金は大きいです。
僕も以前、独立してお店を経営してましたが家賃は大きかったです。
その事を考えると訪問美容師は家賃が掛からないので自己負担額が少なくすみます。
道具にお金を掛けたとしても一回買ってしまえば何回でも使えるので、毎月出ていく家賃に比べれば安いものです。
美容師の仕事をする上でお店はとても大事です。しかし、場所が良かったり大きかったりするのは、メリットとデメリットの家賃を両方抱えているみたいです。

お金
お金の問題とは・・?
美容師側としては、経営者でないとしたらお客様の施術をした料金はお店に回ってから自分の手元にきます。
当たり前ですが、サラリーマンのお給料と同じです。
どんなにお仕事しても決められた給料になります。たとえそれが歩合制だとしても一回お店にお金が入ってそれから差し引かれて自分の元へやってきます。
経営者だとしたら、前出の通り家賃の問題があるので家賃や人件費などに消えてしまう場合があります。
しかし、訪問美容師の場合は、お客様の施術をしたお金はそのまま自分の手元にきます。
そういう事から、個人事業主として独立起業として訪問美容師になりたいと思う美容師が多いみたいです。

まとめ
最後にまとめですが、お金の問題で少し話がずれてしまったかもしれませんが、美容師と訪問美容師は同じですが、少し違うという事が分かって貰えると嬉しいです。
個人的には、訪問美容師は素晴らしいものと思っていますし、訪問美容師になりたいのであればおすすめもします。
ただし、お金の問題は大きいです。
直ぐにはお客様はつかないですし、収入も期待出来ません。
副業としてすすめながら、仲間や同僚、同業者や色々な経営者さん達の話を聞きながら自分でアイデアを出しながら行動していくのが良いと思います。
なかなか、成功できる職業ではないかもしれませんが、今はチャンスの時代でもあります。
美容師さんも素晴らしい職業です。
しかし、高齢化社会においてお店に来てくれるお客様が健康上の理由で減って来ているのも肌で感じているはずです。
訪問美容師を馬鹿にしないで欲しいと思う次第であります。
最後までお読み頂きありがとうございました。
出張カット・訪問美容専門『あの美容師さん』
代表 佐藤圭哉